花布づくり
最近ルリユールの記事を書いていませんでしたが、
今は以下の3冊の本を同時進行で下ごしらえ中です。
「アンティーク 香水瓶の本」
「皆川明の旅のかけら 」
「カリグラフィーのイタリック文字 豆本」
(豆本はコプティック(コプト)製本にする予定で保留中)
今回紹介するのは
「香水瓶の本」の為に作った花布(ハナギレ)です。
「花布」は本の中身の背部分、
天と地の両端にはりつける布の事です。
本来は綴じの補強として付けられましたが、
現在は背を隠す為 と、 装飾として付けます。
パッセカルトンという製本方法では、
本と花布を綴じ付けますが、
私が勉強しているくるみ製本は
本の開き良くした現代的な製本方法なので、
花布を別で作って取り付けます。
今回は初めて糸で模様を作ってみました。
まずは通常通り花布を作り、
等間隔に銀糸を通す穴を空けます。
今回偶然にも洋裁用ルレットの幅(2mm)がぴったりだったので、
ルレットで印をつけてから穴を空けました。
針を刺し易いかな?と思って
ミニバイスを使ってみました。
銀糸の時はミニバイスが便利でしたが、
絹糸の場合は手で通した方が楽でした。
糸は2本取りで、絡まないよう通すのがポイント。
糸が平行になっているか、
ルーペで確認しながら作業をしました。
銀糸の左右にピンクの絹糸を挟みます。
半分ほど進んで、色が気に入らなかったので
その後、紫色に変更しました。
紫色を挟んでみたら、なんだか渋い感じに…。
(予定ではこれで完成)
折角の銀糸が、ベースの布の薄紫に似すぎて
あまり効果を感じません。
銀糸を引き立てる為に、間にマゼンタを入れたら
イメージ通りの仕上がりに!
今まで布を使った花布を少し物足りなく思っていましたが、
糸を巻いてとっても満足しました。
本に付けるとこんな感じ↓
しかし、花布にこんなに力を入れてしまって、
これに見合うような表紙にしなくては…と、
新たなプレッシャーが!!
今までこってりした表紙が多かったので、
今回はシンプルだけど、
何か新しい取り組みを+αできたら良いなーと、
デザインを思案中です。
どんな表紙になるか、お楽しみに〜!
って、実はまだデザインが決まってないのです
2011年12月20日(火)追記
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