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2011年9月10日 (土)

花布づくり

最近ルリユールの記事を書いていませんでしたが、
今は以下の3冊の本を同時進行で下ごしらえ中です。
「アンティーク 香水瓶の本」
「皆川明の旅のかけら 」
「カリグラフィーのイタリック文字 豆本」
(豆本はコプティック(コプト)製本にする予定で保留中)

今回紹介するのは
「香水瓶の本」の為に作った花布(ハナギレ)です。

「花布」は本の中身の背部分、
天と地の両端にはりつける布の事です。
本来は綴じの補強として付けられましたが、
現在は背を隠す為 と、 装飾として付けます。

パッセカルトンという製本方法では、
本と花布を綴じ付けますが、
私が勉強しているくるみ製本は
本の開き良くした現代的な製本方法なので、
花布を別で作って取り付けます。
今回は初めて糸で模様を作ってみました。

まずは通常通り花布を作り、
等間隔に銀糸を通す穴を空けます。
今回偶然にも洋裁用ルレットの幅(2mm)がぴったりだったので、
ルレットで印をつけてから穴を空けました。

20110905_01

針を刺し易いかな?と思って
ミニバイスを使ってみました。
銀糸の時はミニバイスが便利でしたが、
絹糸の場合は手で通した方が楽でした。

20110905_02

糸は2本取りで、絡まないよう通すのがポイント。
糸が平行になっているか、
ルーペで確認しながら作業をしました。

20110905_03

銀糸の左右にピンクの絹糸を挟みます。
半分ほど進んで、色が気に入らなかったので
その後、紫色に変更しました。

20110905_04

紫色を挟んでみたら、なんだか渋い感じに…。
(予定ではこれで完成)
折角の銀糸が、ベースの布の薄紫に似すぎて
あまり効果を感じません。

銀糸を引き立てる為に、間にマゼンタを入れたら
イメージ通りの仕上がりに!
今まで布を使った花布を少し物足りなく思っていましたが、
糸を巻いてとっても満足しました。

本に付けるとこんな感じ↓

20110905_05

しかし、花布にこんなに力を入れてしまって、
これに見合うような表紙にしなくては…と、
新たなプレッシャーが!!

今までこってりした表紙が多かったので、
今回はシンプルだけど、
何か新しい取り組みを+αできたら良いなーと、
デザインを思案中です。

どんな表紙になるか、お楽しみに〜!
って、実はまだデザインが決まってないのです


2011年12月20日(火)追記
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