新スチールベース版のテスト
レタープレスの師、真映社の角田さんから
新しいスチールベースのテスト版を
私の名刺で制作していただいていたので
テストがてら名刺を増刷。
テストを含め500枚くらい刷った感想ですが、
印刷してみて版が柔らかく
文字が太ったりムラになりやすいな、と感じました。
ぽてっとした文字やムラ感などを出したい場合、
またそれを生かしたイラストなどの
作品作りに向いている版という印象です。
新しい版は数値的に少し柔らかいとお伺いしていたので
「版が柔らかいのなら上下の調整で硬くすればいいんじゃないか」
と安易に考えていましたが、
柔らかい版に上下を硬くしてプレスすると力がかかりすぎて
文字が潰れ気味になってしまいました。
(よく考えればそりゃそーだ。)
スチール板、プラスチック板、厚紙と色々調整してみましたが、
多少クッション性のある方が圧力が分散されて
綺麗に印刷できるようになりましたが、
同じ条件で硬質樹脂版で印刷してみると小さな文字もキリッと印刷できており、
私が使っているワンダーカッツ+水性インクの場合、
硬質樹脂版の方が向いているようでした。
ただし私の授業やWSは名刺作りがメインなのと、
私が個人的にキリッとした文字が好きというのもあるので
新しいスチールベース版がダメって訳じゃないですからね。
印刷した半分くらいがぽってり文字だけど、
これはこれで「味わい良し!」と思っています。
この名刺はWSの加工見本を兼ねていて、
これから空押し、エンボス、バーコ印刷、箔押しを
一ヶ月くらいかけてぼちぼちと加工していく予定です。
加工の様子もぼちぼちアップしていきますね。
今年度は2回もレタープレスの授業を行う事になり、
授業前にしっかりとテストする事が出来て良かったです。
真映社さま、テスト版をお送りいただきありがとうございました。
「レタープレス&箔押しWS・製本・クラフト」カテゴリの記事
- オンラインミーティング(2024.10.11)
- 充実した夏をありがとうございました。(2024.09.29)
コメント