文化・芸術

2023年11月23日 (木)

彩りⅡ マーブル紙作家 杉浦 綾 個展

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ギャラリーMenioで開催している
「彩りⅡ マーブル紙作家 杉浦 綾 個展」を拝見してきました。


綾さん(@bottegadiaya)は2022年から1年に2回のペースで
岡崎の旧本多忠次邸と千種のギャラリーMenioで
個展をされているのですが、作品を発表し続ける
バイタリティーにいつも刺激をいただいています。

岡崎での展示は生活に溶け込むマーブルの使い方の提案に対して、
千種での展示はしっかりと「マーブル」を作品として見せる展示。


牛革にマーブルしたポーチが素敵で、
ルリユールにも使えないかなーと製作意欲が掻き立てられます。


また、綾さんは書道もされるのですが、
般若心経を金泥で書かれた掛け軸が見応えがありました。
桜の枝垂れ桜の掛け軸には本当にびっくり。
立って拝見した時は「二色の金泥」の
意味がよくわかりませんでしたが、
座って改めて拝見して色の違いが分かった時の
金の煌めきは本当に素敵でした!


休日ということもありお客さんが絶え間なかったのですが、
制作のお話が聞けて嬉しかったです。


「 彩りⅡ マーブル紙作家 杉浦 綾 個展」
日時/2023.11.22(水)~26(日)
   11:00~17:00
   (土・祝日は16:00最終日は15:00まで)
場所/ギャラリーMenio
  名古屋市中区葵三丁目21番19号
   メニコンANNEX 1F
TEL/052-935-0918


2023年10月29日 (日)

近藤美和さんの個展「黒い森〜豊穣の闇〜」

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スペースプリズムで開催している
近藤美和さん( @miwa_beautifulharmony)の個展
「黒い森〜豊穣の闇〜」を拝見してきました。


美和さんの作品を初めて拝見したのは
確か10年くらい前の平和紙業さんでの手製本の作品展。

その後、一宮のリテイルのイベントで
妹に「趣味が合うと思うよ。」と
紹介してもらったように思います。(うろ覚え)


2016年の絵本原画展「十番目の王子」ではオリエンタルな世界観
2019年の作品展では装丁を意識したモノクロのイラストと
作品展に伺うたびに常に進化し自分の世界観を
より深めていく美和さんに驚かされてきました。


テンペラ画など常に表現方法を模索されていて、
かといってアナログ一辺倒ではなく、Premiereで動画編集も!

くるくるレタープレスワークショップで半年ごとにお会いして
お話しを伺うたびにその学ぶ姿勢にいつも刺激をもらっています。


今回の作品展では初日にお伺いしたのにも関わらず、
すでに売約済みとなっている作品が多く驚いたけど、
プリズムの高北さんから「売れる作品」と
「作家として作品」に ついてのお話を伺う事ができ
それもまた私にとっては勉強になりました。


近藤美和個展 黒い森〜豊穣の闇〜
スペースプリズム https://spaceprism.com
~11月5日(日)まで
12時~19 時 (火曜休廊・最終日は17時まで)

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2023年10月28日 (土)

名古屋イラストレーターズクラブ「TIME TRAVEL」展

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名古屋イラストレーターズクラブ(NIC)展を拝見してきました。


今回のテーマは「TIME TRAVEL」
それぞれのイラストレーターさんが
自分のターニングポイントになった年など
「時」をテーマに作品を描かれていましたが、
業界の先輩方や同年代の方々の思い出のコメントと、
自分を重ねながら共感しやすいテーマでした。


また今年はNIC創立50周年の記念行事が多く、
クラブに所属している講師仲間の方々が
活動を頑張っている様子を拝見していたし、
学校から授業で作品展に行った学生の感想を
読ませていただく機会があったので、
去年、一昨年とは違った作品の見方ができました。

イラストレーションを学ぶ学生さんの話を聞くと、
「イラストで食べていけない」という言葉をよく聞きます。
ipadなどで簡単に絵が描ける様になって
イラストのハードルが下がっていてライバルも多いけど、
自分のやる気次第で発信・発表の機会も多いと思います。
自分のやりたいことを諦めずに
「試行錯誤をしながら描き続ける」事を
イラストレーターの先輩がたから学んで欲しいです。


名古屋イラストレーターズクラブ(NIC)展「TIME TRAVEL」
は明日29日(日)まで、

愛知芸術文化センター8階J室にて開催しています。

2023年10月12日 (木)

谷川俊太郎 絵本★百貨展

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清須市はるひ美術館で開催している
「谷川俊太郎 絵本★百貨展」に妹と出かけてきました。


私が谷川俊太郎さんの名前を覚えたのは、
小学生の頃のクリスマスプレゼント「かみさまへのてがみ」。

2020年春のブックカバーチャレンジで
紹介したい本を探しているとき、
谷川俊太郎さんの本と意識して購入したことはなかったけど
俊太郎さんの本が意外に多い事にびっくり!
(写真以外にもまだまだあった😁)

知らず知らずに俊太郎さん言葉は身近にあったんだなー
と実感しました。


展覧会のキャチコピー
「美しいより、おもしろく。意味があるより、おもしろく」が
谷川俊太郎さんらしい。

先週購入した和田誠さんの図録に書いてあったけど、
俊太郎さんの詩は説明的すぎず、
イラストを描く時に想像力を膨らませることができる。
それが自分を開花させてくれるという言葉が印象的でした。

確かに作品展の絵本たちを見ると
「この詩にこんな絵を書いちゃう?」とか
「この装丁!おもしろい!」 と、
イラストレーターやデザイナーの遊び心を触発する
俊太郎さんの言葉あそびが楽しいのだと思います。

(クレジットを見ると祖父江慎 +cozfish(コズフィッシュ)
の表記が多くやっぱりなーと思う。)

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和田さんの図録も分厚かったど、谷川俊太郎さんの図録も分厚い!
あんまり本を増やしたくないんだけど、
ブックデザインが素敵だったのでまたもや購入😅

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谷川俊太郎さんの詩で自分だったらどんな絵を描くかな?と、
イラストレーション学科の学生さんには
ぜひ見に行ってほしい作品展。


和田誠展と比べるとボリューム少なめですが、
のんびりじっくり絵本が読めるので、
息抜きしたい方にもオススメです。

清須市はるひ美術館 谷川俊太郎 絵本★百貨展
~11月26日(日)
10:00〜19:00(入館は18:30まで) 月曜日 休館
和田誠展の半券を持参すると200円引きになりますよ!


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私と妹のピンクな足元
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2023年10月 7日 (土)

和田誠展

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刈谷市美術館で開催している「和田誠展」に
妹と出かけてきました。


まずは二階の第一展示室、柱の4面に和田さんの年齢と
その年の主なお仕事がわかりやすくまとめてあり、
和田さんの年齢とその歳の自分を思い浮かべながら
柱を行ったり来たりするのはとてもイメージしやすかったです。


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ただ第一展示室のボリュームがとても多く、
和田さんの83年の人生を垣間見るだけでも
2時間以上も過ごしてしまいました💦


年表の両端には、
和田さんに関する色々なトピックがまとめられており、
1番興味深かったのはパロディのコーナー。

ピカソ風、マティス風、クレー風、宇野亜喜良風、湯村輝彦風
などの装丁を見て笑いが止まりませんでした。
ウェットに富んだ遊び心がデザイナーには大切だなぁと実感し、
ますます和田さんのことが好きになりました。


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イラストだけではなくデザインのお仕事が多かったのも
学びが多かったです。

写真や他の作家のイラストも使って、
自分のイラストだけで完結させてしまわないところが
デザイナーとしてとても共感できました。

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ただ、第一展示室でかなり体力を消耗してしまったため💦
次のポスター、レコードジャケット、文春の表紙、
装丁のコーナーなどは集中して見ることができなかったのが残念…
(閉館時間の17時まで3時間半いたんけど💦美術館賞は2時間くらいが限界かも)

10月11日(水)から一部作品が入れ替えになるので、
時間に余裕があれば後期にもう一度見に行きたいなと思います。

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コジマ姉妹ともに図録を購入😆
展覧会よりも詳しく文章が書かれているし、
展覧会では見られなかった作品も掲載されていたので
(私家版絵本7冊についてもしっかり紹介されており嬉しかった💕)
週末に図録を読んでかなり満足感がありました。


図録の中の装丁に関する和田さんの言葉。
「まずは装幀のヒントになるものを探しながら読んでいる。
(中略)概略だけでは役に立たないのが普通。
 ヒントはディテールにあることが大部分だからだ。」

現在、授業で装丁の授業をしているので、しみじみそう思います。
図録は見応え読み応えありです!

pic10 展覧会のチラシは4パターンもあって楽し💕

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私は谷川俊太郎さんのマザーグースをきっかけに、
和田さんのことを好きになったのですが、
「次回ははるひ美術館の谷川俊太郎さんの展覧会に行こう」と
約束して妹と別れました。

こうして姉妹で美術館に一緒に行って、
デザインの話ができるのは本当に幸せで恵まれているなー。


和田誠展
刈谷市美術館
前期 9月16日(土)− 10月9日(月・祝)
後期 10月11日(水)− 11月5日(日)
リピーター割引=前期入場券(有料)の半券の提示で、
後期入場料が400円引きになります
(1枚につき1名1回限り有効。各種割引との併用不可)。

2023年8月 2日 (水)

マリー・ローランサンとモード

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名古屋市美術館で開催している
「マリー・ローランサンとモード」に出かけてきました。

今回の作品展は「マリー・ローランサン」だけでなく、
同じ1883年に生まれたココ・シャネルにや
アール・デコ絡めた展示がとても面白かったです。

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アール・デコのファッションやファッション画、
バレエ・リュスの衣装や舞台美術は
まさにアール・デコラティフ。

アートだけでなく工芸や商業に展開した応用芸術は
とても親しみやすかったし、興味深かったです。

ルリユール好きとしてはルパップ、バルビエ、マルティの
ポショワールがあって、どうしてもそちらに目がいってしまいます。

「バレエ・リュス」の『青列車』のシャネルが
デザインしたスポーツウェアの衣装も、
マルティのイラストレーションの中の人物が踊っているようで
夢見心地。

以前参加した鹿島茂さんのZOOMトーク会のメモを読み返すと
「ファッションデザイナーのポール・ポワレが
ジョルジョ・ルパップのイラストを使って作品を発表したのを
きっかけにポショワールがブームになる」と書いてあって、
まさにこの時代のことかーと、
やっと具体的にイメージする事ができました💦💦

最近何かと忙しく予定を入れてしまい、
なんだか心がざわついていたけど、
こうして頭の中を空にして好きなものに触れる時間って
やっぱり大事ですね。

リフレッシュできました😃

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2023年5月14日 (日)

さんぽのわ 心音Booksさん訪問📖

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本山に昨年10月にオープンした心
音Books(
@shinon_books)さんにお伺いしてきました。

🐶😺の保護活動をされているので、
動物関連の本が多いかと思っていましたが、
私が持っているデザイン/製本の本を何冊か見かけて親近感📕💕


一箱本棚の本は購入可能ですが、
借りることも、その場で読む事もできるそうで、
最近「できるだけ本を増やさないようにしたい」
「もう読まないけど手放すのも勿体無い、
 同じ趣味の人に読んでもらいたい」と思っていたので、
とても良いシステムだと思いました。


実は一箱本棚ってピンときていなかったんだけど(スミマセン🙏)
100個の本棚のオーナーさんの
お勧めの本を順番に読むのも楽しそー!

一箱本棚の楽しみ方がやっと理解できたかも!✨

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もちろん犬猫関係の本も多く
(犬猫の病気や介護などの本は本屋さんでも少ないそう)
ペットを飼っている方は
ふらっと寄ってみると良いかなと思います。


心音Booksさんが
くるくるレタープレスに興味をお持ちだったので、
作品を少し持参して見ていただいたら、
「このクオリティを作れるのって凄いですね!
 楽しそう、やってみたい」って
何度もおしゃってくださって、とても嬉しかった😀

最近学校で忙しくってワークショップの
ボリュームダウンを少し考えていたけど、
「楽しそう!」と弾んだ声を聞くと
「やっぱりもう少し頑張ろう」
と思えてきます。(単純なんで😅)


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また、心音Booksさんに作品を置いている
ハルトケ 招き猫(
@harutoke_22)さんがたまたまいらして
ご紹介いただいたのですが、
少し印刷のお話ができたのがとても参考になりました。

作品は1つ1つ手作りで、
お気に入りの😺を探す楽しみがありますね!


こういう交流の場いいなぁ。
心音Booksさん、またお邪魔しまーす🐶😺💕

さんぽのわ 心音Books

木金土日+祝日、12-19時OPEN
名古屋市千種区本山町4丁目74−1 IB本山2A
階段を上って正面
地下鉄「本山駅」徒歩1分

Instagram @shinon_books
Twitter @sanponowa_21

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本山に行ったので帰りにスイーツでも買って帰りたい、
できればスコーン!

「本山 スコーン」で検索したお店が売り切れだったので、
カンノンコーヒー本山(
@kannon_motoyama)で
テイクアウト。

パッケージも可愛かったし、
ショップカードは店舗ごとにイラストが違って
全種類もらってきちゃいました。


そして肝心のスコーンは、チョコミントスコーンサンドも、
プレーンのスコーンも、アーモンドとシナモンのクッキーも
美味しかったー💕

今度はケーキも買いたいな。
本山に行く楽しみが増えました💕

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2023年3月30日 (木)

ライブラリーリエバナさん訪問📖


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豊田のライブラリーリエバナさんへ、
イラストレーターの 近藤 美和さんとお邪魔してきました。


最近は、作品を作ることよりも製本の歴史が気になっている私。
お店に入るとすぐに年代別の製本サンプルや年表、
ファクシミリ本などがあり舞い上がっちゃう!
そしてどこから見て良いのか迷っちゃう!


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複製本を拝見しなながら@library_liebanaさんの
説明を聞いてとても勉強になりました🙏✨

コプティック製本とエチオピア製本の違いを
いまいちよくわかってなかったけど、
やっと仕組みがわかってスッキリ。

15世紀頃チリや見返しが登場したことなど、
当たり前だと思っていた事が理由があって
生まれた事を知るのはとてもワクワクします📖💕

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販売されている本も興味深い物が多く、
私はレトリーヌ(装飾頭文字)の本が面白くって
ずっとその本を見ていたけど、
もっとじっくり色々な本を拝見したかったです。


新学期からイラストレーション学科の授業を受け持つ事になり
WSが終わってからは資料やプリント作りに追われていて、
新しい授業にちょっと緊張していたけど、
「知るワクワク」を自分が体験できてよかったです。

また往復の道中もイラストレーターの美和さんの
アドバイスを聞けてとっても充実した一日でした。


新学期まであと10日ほど!
頑張ろう🌸

2023年3月19日 (日)

LITTLE BEAR BOOKS

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3月9日の専門学校の卒業式の前に
平和紙業 ヴェラムさんさんで拝見した
「LITTLE BEAR BOOKS」の展示は
すでに終了してしまいましたが、
気持ちが熱いうちにレポートしておきます。

@littlebear_booksは
遠藤一成さん(アートディレクター/名古屋芸術大学)と
大熊美央さん(グラフィックデザイナー)が中心となり
2022年11月に発足したブックレーベルで、
作品展では平和紙業さんで常備在庫販売を終えた
8種類の用紙を使った「LITTLE BEAR BOOKS #2」を
中心に展示されていました。

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「LITTLE BEAR BOOKS #2」は
廃盤になった紙の中から赤をメインに本ごとに用紙の構成を変え、
小口の色のバランスを考えて順番などを決めたそうですが

本ごとに使用用紙が違う

本の束(つか)も1冊1冊違う

スリーブケースもその本専用に作られているという事でした。

本ごとに使用用紙が違うって、
印刷の段階から本当に大変ですよね…
(名古屋芸術大学の印刷工房でリソグラフ印刷) 

製本はPUR製本の無線綴じで、
通常の無線綴じに使う糊に比べると柔らかく
しっかりと本を開くことができ、
綺麗にRを出すことができるという事でした。

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製本後表紙を剥がしたそうだけど
(表紙側に糊をつけるからかな?)
背の糊は綺麗でびっくり

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PUR製本を知らなかったけど、
今後増えていきそうですね。(もうメジャーなの?)

製本、印刷好きにはとっても楽しい展示会で、
私は大熊さんの本を購入させていただきました。

5月には遠藤さんの授業で制作した
学生さんの本をヴェラムさんで展示するそうで、とても楽しみ!
絶対に行こう♪

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2023年3月14日 (火)

展覧会 岡本太郎

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愛知県美術館で開催していた
「岡本太郎展」の最終日に出かけてきました。


会場に入ると最初は太郎と愛知の関わりのブース。
「オリエンタル中村百貨店、懐かしいわね」
という声もちらほらあって、
「この壁画を見ながら百貨店に通っていたのかな?」と
オープン当初からオリエンタル中村百貨店で
仕事をしていた義父に思いを馳せました。

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太郎のパリ時代の作品が興味深く。
1993年にパリのゴミ集積場で発見された
「推定 岡本太郎 」の作品の発見・検証の映像は、
2003年にメキシコで「明日の神話」が発見された時の
ドキドキを思い出します。

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お客さんは年齢層が幅広く、
岡本太郎は色々な方が親しみを感じている芸術家だなぁと実感。
最終日なので混み具合を心配していましたが、
人垣から覗いてみるほどではなく存分に楽しめました。

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プロダクトも面白かったけど
(7月に見たミロがオーバーラップするような)
初期の平面作品が印象的。


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作品が個人に所有されてしまうと
作品が公開されなくなってしまうため、
パブリックアートやプロダクトデザインを手掛け、
大衆の中に芸術を(自分自身さえも)精力的に表現したこと。

晩年メディアに露出しつつも
過去の作品の上に新しい作品を上書きし、
作品を生み出し続けていたことなど、
そのパワーに圧倒されました。



色々な太郎の言葉があったけど、
太陽の塔のラフスケッチの右端に走り書きされた
「ひろがることによって逆に根にかえって行く」という言葉は、
自分の千枝という名前と重なってグッと心に沁みました。

大切な言葉。忘れないようにしたいなー。

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続いて、NHKの「タローマン展」に移動。
その作り込みがすごい🔥🔥

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最初TVでタローマンを見た時は
「レトロ風に作ったの?おもしろーい!」

インタビューなどが放送され
「ん?これ1970年代に作られたの!?すごい!」

しかし調べてみると
>「1970年代に放送された巨大変身ヒーロー物の特撮作品」という体裁のもと、
>岡本太郎の作品や言葉をモチーフとして制作された特撮番組およびモキュメンタリー。
ということで、翻弄されたことさえも楽しかった☺️

岡本太郎 & タローマン 満喫しました。

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