愛知県美術館で開催している
「クリムト生誕150年記念
ウィーン1903年 クリムト
「黄金の騎士」をめぐる物語」を見に行ってきました。
芸術と工芸の融合がとても分かりやすく、
芸術を身近に感じられる展覧会でした。
「クリムト」オンリーじゃないお陰で
思ったよりお客さんが少なかったけど私には好都合。
アール・ヌーヴォーからアール・デコの時代の流れ、
工芸やグラフィック、
日本の文様、
そしてクリムト
好きな物、満載で二巡しちゃいました〜。
2008年に開催された
「アーツ&クラフツ展 ウィリアム・モリスから民芸まで」も
お客さん少なかったんだけど、
みなさん工芸ってあんまり興味ないのかなぁ…
個人的には
夏に京都に見に行った「KATAGAMI Style展」→
秋の「紅型展」の流れも良かった。
日本の美しい工芸を見て、
なんだか日本人である事を誇らしく感じてきちゃうなぁ。
写真の鳥の絵はクリムトが初代会長をつとめた
ウィーン分離派の機関誌「ヴェル・サクルム」の表紙で
日本の型紙によるもの。↓
KATAGAMI Style展と、クリムト展は
着眼や展示作品も結構似てて、↑↓は図録の比較。
手前:KATAGAMI Style展 奥:クリムト展
展示の最後にはストックレー邸の
原寸クリムトの下絵、写真コーナー↓
別室で行われたスライドトークでは、
クリムトの下絵から職人さんが
ストックレー邸に作った壁画の写真が見れて。
写真では見づらいけど、クリムト自身の説明書き↓
特に印象に残った作品。
▶グスタフ・クリムト
「ふたりの少女と西洋夾竹桃」
クリムトと言えば写実的な顔と手、それと対照的な
平面的でデコラティブな背景と衣装が特徴的だけど、
会場に入ってまっすぐ正面。
写実的な表現のど真ん中、
大胆に赤と白が混じり合う夾竹桃の花びらに
クリムトを感じてドキマギしてしまった。
そしてデッサンの数々にも、
その筆跡やスピード感に
クリムトが描いた…その生々しさを感じた。
▶「紺地竹涌松竹梅丸模様袷狩衣」
やっぱり日本の文様ってカッコいい!
▶チャールズ・レニー・マッキントッシュ
「芸術愛好家のための家」のリトグラフ
▶マーガレット・マッキントッシュ
「2枚1組の刺繍パネル」
マッキントッシュと言えばいままで
「建築家が作った椅子が有名」
くらいの認識だったけど
「総合芸術」の提案など、
マッキントッシュ夫妻について
もっと知らないといかんなぁ…。
展示は前期、後期と少し入れ替えがあります。
前期は1月20日(日)まで、
後期は2月11日(月・祝)まで。
スライドトーク (学芸員による展示説明会)を聞く方は、
観覧前がオススメです。
コレクション展も配置がちょっと変わって
見やすくなった気がしました。
新しく入ったカンディンスキーの木版画が良かったな。
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