志摩の奇祭 潮かけ祭り
志摩市和具で800年近く続く伝統を誇る奇祭。
「潮かけ祭り」に参加しました。
この「潮かけ祭り」は正式名は「大島祭」。
地元の人々には「じんじん(神々)」と呼ばれ
親しまれています。
毎年旧暦の6月1日に行われる為、
日曜日に当たるのは稀、
10年以上も参加したいと思っていましたが、
やっと念願叶いました。
大漁旗をあげて大島を目指します。
大島上陸!
続々と上陸!
海女さんが海にお祈りをしてから、
神事が始まります。
このお祭りは旧暦の6月1日に
和具の八雲神社(やくもじんじゃ)にお祀りされている
海の安全を守る市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が、
和具の沖合2kmにある無人島の大島にある祠に
里帰りするという言い伝えに基づいて行われるものです。
この写真は 大島の祠で市杵島姫命にお参りしているところ。
神事が終わるまで海水浴状態。
平和。
お参りが終われば船に乗って和具港に帰ります。
これが御神体を乗せているまんどう船。
「まんどう船に一番最初に潮をかけた船が大漁する」
「一番最初に潮をかけた人が一番幸せになれる」
という言い伝えがあります。
そして潮かけが開始!
もうそのまんま「潮かけ祭り」!
ちなみに「潮かけ祭り」の時に
好きな女の子を抱きかかえて海に投げ入れて
告白するという風習もあるそうです。
確かに、好きな女の子を海に落としちゃうなんて
若い男の子がやりそうな告白だな。
市場にいる陸のお客さんにも船から潮かけ!
陸も船も水だらけ。
私は船の先頭で撮影に夢中だったので、丸腰。
やられっぱなしでした。
花火が打ち上げられたらお祭りは終了。
天気が良くてめちゃめちゃ気持ちよかったー。
お互いに潮かけあう荒々しくも力強いお祭りは、
お祭りの根本的な祈りを感じます。
今回はまさに潮で心洗われたなぁー。
海と共に生きる人の、自然に対する畏怖と祈り。
街中で暮らしていると
自然の中に生かされている事を忘れがちですが、
和具に行くたびに
(原始的な宗教観をいつも感じて)
命を洗われる気持ちになります。
ま、潮をかけあっている間はそんな事考えないで
純粋に楽しかったぁ。
和具のみんなありがとう!
来年も行けたらいいなー。